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武藤&秋山、同時入団発表。高木三四郎がその裏側と今後の野望を激白 (3ページ目)

  • 井木 康文 ●取材・文 text by Iki Yasufumi
  • photo by CyberFight

ーー業界ナンバーワンの選手が入団し、会社・団体としての業界ナンバーワンが近づいたように思いますが、いつ頃に到達する戦略でしょうか。

「3年、5年と計画を立てています。親会社(サイバーエージェント)からの期待も非常に高いです。会社として業界1位になるためには、興行収入(チケット販売)以外での売上がカギになると思っています。配信課金やさらにそれ以外の売上の柱が早急に成長すれば、いち早く1位になれると思います。日本のプロレス業界は未だに興行収入が主な収入源ですが、アメリカのWWEは放映権と配信課金がメインになっています。ただ、日本でも新型コロナの影響でオンライン売上が急成長しています。DDTは、ECの売上が10倍、配信課金も2倍に成長しました。NOAHでは、先日の武道館大会のPPV(ペイ・パー・ビュー)課金は良く売れましたし、チケットを電子化するなどのDXにも力を入れています。

 団体としてのトップ、つまり"業界の盟主"という意味では、新日本プロレスに対抗できるのはNOAHしかないと思います。2000年代は、NOAHが盟主の時代がありました。会社として売上で業界1位、団体としてはNOAHが盟主というのが目標です。一方で、DDTはプロレス界の裾野を広げるような役割もあると思いますので、今後も様々なことを仕掛けていきたいと思います」

武藤敬司(写真中央)を迎え入れ、ロゴも刷新したNOAH武藤敬司(写真中央)を迎え入れ、ロゴも刷新したNOAH

ーー最後に、今後さらなるサプライズに関するヒントがありましたら教えてください。

「6月6日にさいたまスーパーアリーナにて『CyberFightFestival2021』というDDTNOAHを含む所属4団体合同のフェスのようなプロレス大会を計画しています。それぞれの団体の提供試合や交流試合だけに留まらない、プロレスに興味がなかった人にも注目をされるような仕掛けも考えておりますので、続報にご期待ください! さいたまスーパーアリーナは、2017年にDDTがサイバーエージェント入りを決意するきっかけになった縁の会場でもあるため、絶対に成功させて、業界トップへの弾みにしたいです!」

高木三四郎(写真中央)は『CyberFightFestival2021』を「ロックフェスのような大会にしたい」高木三四郎(写真中央)は『CyberFightFestival2021』を「ロックフェスのような大会にしたい」

高木 三四郎
1970年生まれ、大阪府出身。95年プロレスデビュー。06年にDDTプロレスリング社長就任。20年よりCyberFight代表取締役社長を務める。著書に『年商500万円の弱小プロレス団体が上場企業のグループ入りするまで』『俺たち文化系プロレスDDT』がある。

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