2018.03.19

打倒・村田諒太に燃える「あの男」。
ベルトも金メダルもオレのもの?

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke

 3月10日、カリフォルニア州のスタブハブセンターで、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)のタイトルを狙う挑戦者が雄叫びをあげた。

 現在WBA 同級13位のエスキバ・ファルカン(ブラジル)が、サリム・ラルビ(フランス)に1回2分6秒KO勝ち。プロでの戦績を20戦全勝(14KO)としたファルカンは、試合後に早期の村田挑戦を訴えた。

10日の試合に勝利し、笑顔を見せるファルカン photo by Mikey Williams / Top Rank「村田にチャレンジしたい。2012年のオリンピック決勝の再戦がしたい」

 そんなファルカンの言葉通り、村田とこの28歳のブラジリアンは2012年ロンドン五輪の決勝で対戦している。周知の通り、その際は村田が判定勝ちを収め、バンタム級以上の日本人選手として初めてオリンピックの金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。

 あれから約6年――。村田、ファルカンの米国での試合をプロモートするトップランク社は、2人のプロでのリマッチを今夏に行なう計画を立てている。

 村田は4月15日に、横浜アリーナで同級8位のエマヌエレ・ブレンダムラ(イタリア)との初防衛戦が決まっており、まずはこの試合をクリアすることが必須条件だ。その試合で大きなケガをすることなく防衛を果たせれば、ファルカン戦にゴーサインが出る。トップランク社のプロモーターであるボブ・アラム氏は、「7月7日か14日にラスベガスで開催」と明言しており、実現の可能性は極めて高そうだ。

 10日のラルビ戦の前日、筆者はファルカンに電話でのインタビューを行なった。非常に友好的ではあったが、村田に対するこだわりはかなり強かった。