2018.01.15

【国際プロレス伝】人物評は
「ケンカが強い」。団体一の破天荒レスラー

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • ベースボール・マガジン社●写真

【第25回】アニマル浜口が語る「国際プロレスとはなんだ?」

現役時代の「破天荒」大剛鉄之助 大相撲からプロレス界に飛び込んだ大剛鉄之助(だいごう・てつのすけ)は、鬼気迫るファイトでコアなファンを魅了した。国際プロレスでも暴れまわり、武者修行先のカナダでも活躍したが、凱旋帰国直前に交通事故に遭い、右足を切断する重傷を負う。レスラーとして引退を余儀なくされた後は、マッチメイク担当や渉外担当として多くの外国人レスラーを日本へ送り込む一方、カナダに遠征してくる若手も育て上げた。カナダ遠征でもお世話になったアニマル浜口が、一般にはあまり知られていない大剛の魅力を伝える。

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「狂気をはらんだ破天荒」大剛鉄之助(1)

吉原功(よしはら・いさお)社長というのは度量が大きく、選手を伸び伸びと育てましたから、国際プロレスには他団体と比べて個性的なクセのある選手が多かったです。そのなかでも、ものすごく個性が強かったのは大剛鉄之助さんでしょうね。他には決していない、破天荒な人でしたよ。酒の呑み方はハンパないし、とにかくケンカっぱやくて、何をしでかすかわからない危険性を秘めていました」

 アニマル浜口は先輩・大剛鉄之助のことをそう語ったが、当時のレスラー仲間や関係者たちも異口同音に「大剛は気性が荒かった」と話す。また、雑誌などの紹介記事には必ずと言っていいほど、「ケンカが強い」と書かれていた。実際、自分の試合だけでなく、国際プロレス所属のレスラーに不利な判定が下ったときなど、レフェリーに食ってかかるというのは日常茶飯事だったようだ。