伊調馨が語るリオ五輪の裏側。「4試合とも最低、全部やり直したい」
伊調馨インタビュー@前編
アテネ、北京、ロンドン、そしてリオデジャネイロ......。並べられた豪華絢爛な4つの金メダルを前にして、伊調馨がオリンピック4大会を振り返る。
今回の撮影のために4つの金メダルを持ってきてもらった「アテネはイケイケの怖いもの知らず。初めてでしたから、"オリンピックってどんなのかな"とずっとワクワク、ドキドキでした。試合が終わった後、(姉の伊調)千春と浜ちゃん(浜口京子)とでエーゲ海に行って。水着なんか用意してなかったから、みんなシングレット(レスリングのユニフォーム)で泳いだんですけど、楽しかったなぁ。
北京は千春とふたりで"姉妹金メダル"という目標を掲げ、苦しいこともつらいことも、ふたりでがんばった。結果は千春が銀メダルでしたけど、『妹と一緒に輝かしいレスリングの道を歩んできたことを誇りに思う。だから、私にはこのメダルが金色に輝いて見えます』と言ってくれたから、まぁよかったかなと。万里の長城も歩けたし。
ロンドンは一番、自分が思っていたとおりに戦えました。何の気負いもなく。本番直前に足首のじん帯を損傷したけど、『ケガしているからって、なんだ!』と強気でしたね。自己採点は70点でしたが、勝った瞬間、喜びが爆発しました。試合後、浜ちゃんとあちこちショッピングに行ったりしたのもいい思い出です」
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