山中慎介の「神の左」は、どうして避けられないのか? (5ページ目)
それでも、いつかは山中の左を封じるために、リスクを承知で右を被せてくる、あるいは外してパンチを打ち込んでくる相手が現れるのではないだろうか――。そんなテーマを振ると、山中は、「仮に左ストレートを外されたら、その勢いのまま相手の身体に乗っかってしまえばいいんですよ。まあ、自分の左を外したり、左に合わせてパンチを打ってきたりする度胸のある選手はあまりいないでしょうけど」と、あっからかんと言い切る。その豪胆さと自信が、「神の左」を支えていることは間違いない。
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