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東大卒のプロゲーマーときどが10年間トップランナーでいられる理由 (4ページ目)

  • スサキリョウタ●取材・文 text by Susaki Ryota
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

――最後に、プロとして10年間活動されているときど選手にとっての「プロゲーマーの理想像」を教えてください。

 プロゲーマーを名乗る者であれば、みんなゲームに対して真剣に向き合っているし、結果を求めて練習しています。しかしその中からさらに突出した存在になるには、ゲームを通して自分の信念や生き様を表現することが重要だと思っています。

 そのためにはゲーム以外のところでいろいろな経験を積むことが大切です。たとえば自分は少し前に書籍を出版しました。その際、自分の今までの人生をすべて言語化しなければならなくて、これがとても大変でした。しかし「言語化」はゲームにおいても重要なことで、攻略情報を言語化することでゲームに対する理解度も格段に上がりました。

 このように、真剣に突き詰めていけば、必ず自分の人生経験がプレー内容に反映されるようになるんです。自分なりの信念を持ってゲームをしている人を見ていると、応援したくなりますし、自分も選手としてそうあるべきだと思っています。


【PROFILE】
ときど
1985年沖縄県生まれ。麻布中学校・高等学校を経て、東京大学に入学。さらに同大学院に進学するもプロゲーマーになるため中退。2010年、日本で2人目のプロゲーマーとなる。17年に世界最大級の格闘ゲーム大会Evolution(EVO)で優勝し、18年にはEVOで準優勝するなど、数々の実績を残す格闘ゲーム界のトップランナー。書籍『世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0』、『東大卒プロゲーマー』刊行
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