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ナスリが鹿島で描くW杯への道。
「eスポーツ世界一を目指したい」 (2ページ目)

  • 渡辺静●取材・文 text by Watanabe Shizuka
  • 高橋学●写真 photo by Takahashi Manabu


――初めての世界大会は、どんな心境で臨んだのでしょうか?

「世界大会に出場したことのある選手から『海外の選手はいきなり叫ぶよ』『本当に強い選手ばかりだから自分の実力を試す気持ちで』と怖いことを聞かされていたので、びくびくしながら行きました(笑)。

 たしかに叫ぶ選手もいたのですが、僕の隣に座っていた選手がいろいろと教えてくれて、思っていたよりも親切に対応してくれました。いい思い出です」

――鹿島アントラーズに加入して、変化したことはありますか?

「目に見えてTwitterのフォロワーや『いいね』の数が増えました。なかでも、プロフィールに『鹿島アントラーズ』と書いているサポーターの方がたくさんフォローしてくださって、身の引きしまる思いです。応援してくださる方との距離が近くなればなるほど、その数が多くなればなるほど、今までにはなかったプレッシャーも感じるようになりました」

――そのプレッシャーは、鹿島に移籍した影響ですか? それともナスリ選手のプロとしての意識の変化でしょうか?

「一番大きな要素はプロとしての報酬でしょうか。待遇面は、鹿島に来て大きく変わった部分でもあります。報酬に見合った活躍をしないといけないという考えが、プロとしての意識の高さにつながっている気がしますね」

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