【男子バレー】アジア選手権、リベロ・小川智大の価値はレシーブだけではない 「2本目のトス」で攻撃にも参加 (2ページ目)
【インドのブロッカー陣を分析】
そうして迎えた2試合ぶりの先発出場。小川は第1セットの11-9から相手のエース、チラグ・ヤダブの強烈なサーブで得点を許したものの、「あれはいいサーブでしたね。広い範囲に打ってくる選手でしたが、十分対応できるボールでもあったと思います」と冷静に受け止め、以降は1本もサービスエースを許さず。安定感抜群のサーブレシーブで攻撃の起点を作っていく。
さらにディグ(スパイクレシーブ)に関しても、終わってみれば失敗はゼロ。相手アタッカーの強打レシーブを何度も拾い上げた。ただし本人は試合後、さらりと口にする。
「相手のレベルを踏まえたら、手応えはそれほどです。プレー中はしっかり拾わなければというイメージもなかったですし、ブロックを抜けてきたボールもスピードがそれほどあったわけではなかったので。むしろ『凡ミスをしないように』と心がけていました」
余裕? 違う、矜持だ。世界トップクラスのリベロからすれば、このレベルの相手(日本が世界ランキング6位に対してインドは49位/試合前時点)にこれくらいできて当然というわけである。
またこの試合で、小川はサーブレシーブやディグだけでなく、アタッカーへの2本目のパス、つまりセットアップ(トス)においても、そのクオリティの高さを披露した。
相手の粘りもあってネット上空を何度もボールが行き来するラリーになった際には、自チームのリズムを落ち着かせるように、丁寧にアンダーハンドパスでアタッカーへボールを託す。第2セットにはアタックライン後方からジャンプし、ライト方面にいたオポジットの宮浦健人(ウルフドッグス名古屋)へ、アンテナ付近までしっかりと伸び、それでいて打点を高く確保できるトスを上げて、得点をアシストしてみせた。
このシーンを、小川はこう振り返る。
「まずはしっかりと高さを作って、スパイカーに打ってもらうことを。また、戦っていてインドのブロッカーたちがクイックやレフト方面のアタックに対して強い印象があったので、ライト方面へのボールを増やそうと思っていました。そこで今日は、体をライト方面に向けて、しっかりトスを上げることを意識しました」
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