【男子バレー】髙橋藍の「ド派手」なプレーの傍らで......ミドルブロッカー小野寺太志の多岐にわたるサポート (2ページ目)
【サイドアタッカーで起用されたことも】
第2セットの中盤、ラリーのなかで小野寺は味方がつなげたボールを咄嗟に片手(ワンハンド)で処理し、髙橋へトスを上げた。結果的には相手に切り返されて得点にならなかったが、そうした細かいプレーも小野寺の真骨頂である。
その場面を振り返ってもらうと、本人は「もうちょっと、いいトスを上げられるんじゃないかとは思うんですけど(笑)」と目尻を下げた。聞くに、普段の練習からワンハンドをやったり、トスを上げたりすることもあるという。
「今日の午前中も、石川(祐希/ジラート・バンク・アンカラ/トルコ)や(髙橋)藍、それに智くん(山本智大/大阪ブルテオン)がパスをしている際に、僕が遊びでトスを上げる──といったことをやっていました。それが生きたのではないかと」
トップレベルのプレーが織りなす真剣勝負のなかで、ふと遊び心をのぞかせたというわけだ。
そもそも小野寺の持ち味は、そのオールラウンダーぶりにある。これまでのキャリアを振り返ると、2019-20シーズンのVリーグ・ディビジョン1(当時)ではスパイク賞(アタック決定率)とブロック賞(1セットあたりのブロック決定本数)の個人2冠に輝いた実績がある(その後ブロック賞は2020-21シーズン、スパイク賞は2023-24シーズンにも受賞)。シニアの日本代表に抜擢されてまもない時期には、サイドアタッカーとして起用されたこともあった。
オーストラリア戦では西田有志(大阪ブルテオン)が的確なレセプションを披露したように、現代のバレーボールではオポジットがサーブレシーブに入るなど、ポジションの概念にとらわれない幅広いプレーが求められるようになってきた。その点は小野寺も自覚しており、レシーブに関する意識を強めている。
たとえばオーストラリア戦の第3セット、自らのサーブで始まったプレーでは、相手のアタックに対して後衛でレシーブを構えていながら、ボールに手が届かなかった。味方のブロックにかかってボールの軌道が変わったかのように見えたが、拾えて当然の打球だったと本人は悔やむ。
「今までだったらチャンスボールなので、もったいなかったですね。ひざをケガしてからディグ(スパイクレシーブ)練習を全然してこなかったので、ああいうボールにも反応できていないのが現状。取れるはずのボールを取れていないのは課題です」
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