【男子バレー】髙橋藍のサーブはなぜ効果的なのか エンドラインに立つだけで観客の期待値はグッと高まる (2ページ目)
【相手の足がまるで動いていなかった】
緩急をつけることで、相手レシーブを揺さぶる。髙橋のショートサーブは、実に効果的だ。
そもそも本人は、「ショートサーブのバリエーションについて、それほど意識したことがなかった」と言っていた。だが、自身の備える武器へと磨き上げたのは、海外でプレーした経験が大きかったという。2023-24シーズンのイタリア・セリエAで所属先のモンツァをリーグ準優勝に導き、日本代表に合流した際、このように語っていた。
「特に海外の選手は、ショートサーブへの対応が苦手な印象を受けました。また、自分自身も強いサーブが入らない時はショートサーブを混ぜるなど、サーブのコンディションを整えるための方法が必要と感じていました。
やはり、まずはミスをしないことがサーブにおいて一番重要ですから。ショートサーブに取り組み、今では同じモーションから短い軌道や強いボールを打ち分ける感覚が身につきました」
さらにこれより以前は、「相手がどのサーブを待っているのかを読みつつ、自分の感覚でサーブの種類を決めています」と話していた。海外でプレーするなかで、より理論的に、かつ技術的にもショートサーブを向上させたというわけだ。
もちろんショートサーブだけでなく、時に力強く、時にコースを狙いすまして放つサーブがあってこそ、こうしたバリエーションの多さが相手にとっては何よりの脅威となる。実際に、髙橋のサーブがいかに脅威であるかは数字の上でも明確だ。
2025-26シーズンの大同生命SVリーグでは、サーブ効果率14.0%で全体3位に入り、サーブ得点は57本で西田有志(大阪ブルテオン)と並ぶ2位タイだった。さらに今年のネーションズリーグにおいても、24本のサービスエースを奪い、同部門2位に名前を連ねている。
やはり相手からすれば、髙橋がエンドラインに立つだけで警戒せざるを得ない。このアジア選手権においても、予選ラウンド初戦のオマーン戦(9月4日)では第1セットでさっそく連続サービスエースを決めている。それも2本ともショートサーブであり、相手のレシーバーたちは足がまるで動いていなかった。
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