【男子バレー】エバデダン ラリー「マインドは変わりました」 アジア選手権連勝に自信溢れるプレーで貢献 (2ページ目)
【「日本を代表するミドルに」】
ラリーは低いながらよく通る声で言った。「自分はネガティブな性格」という言葉は予防線ではなく、本音なのだろう。そうやって人一倍、自分自身と向き合いながら、"縁の下の力持ち"として生きる道を見出してきた。
もっとも、そのインタビューの最後に、彼は自らを励ますように言っていた。
「これからは"日本バレーの顔"になるのは絶対条件だなって思っています。できなくても、それは口に出さないといけない。西田さんも『口にして責任感を持つのは大事』って言っていますよね。だから、自分もちゃんと言います。日本バレーのミドルの顔になります! (そんなこと)今、初めて言いました」
エゴの少ない彼にとって、その発信は周りが思う以上の"決意表明"だったに違いない。
そして昨シーズン、ラリーはチャンピオンシップで王者サントリーサンバーズ大阪を下し、優勝に大きく貢献している。チャンピオンシップ決勝で、サントリーの218cmのドミトリー・ムセルスキーを完全にブロックしたシーンは語り草だろう。その1本のために、彼がどれだけトライ&エラーを繰り返してきたことか。
ラリーはそのインタビューから半年とちょっとで、想像を超える成長を遂げている。まさに有言実行だ。
バーレーン戦後、彼を呼び止めた。
――「日本を代表するミドルに」という発言以来、成長が目覚ましいです! なるべき自分に近づくスピードが加速しているのではないですか?
そう言葉をかけると、ラリーは口元に優しい笑みを浮かべ、こう返した。
「確かにそうですね......前までは意識のどこかで"なんでここにいるんだろう"っていうのがあったんです。でも、今は"ここにいるのが当たり前"じゃないですけど、それに近い感じになってきました。うまく言えないんですけど、スタメンじゃなかったら、"自分は何をやっているんだ!"ってなる気持ちも芽生えてきましたから」
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