【男子バレー】髙橋藍、負けられない試合を「冷静に」 ロス五輪出場権をかけたアジア選手権開幕 (2ページ目)
【変化を促したふたつの理由】
2年目は、レギュラーシーズン初優勝の立役者として大活躍。個人でも総得点数、アタック成功率、サーブ効果率、レシーブ成功率など多くの指標で数字を伸ばした。これは瞠目に値した。
彼に訊ねたことがあった。
――SVリーグ1年目から満点の出来でしたが、2年目の活躍はさらに目覚ましかった。成功に慢心し、研究されて手も足も出ず、という現象もあるなか、驚くべき進化の理由はどこに?
「ひとつは、去年(2025年)の日本代表の期間中にd"キレがないな、もう少しコンディションを上げたい"と思ったんです。数字自体は悪くなかったんですけど、しっくりきていなくて、『何が違うんだろう』ってトレーナーに相談しました。それで『少し体脂肪を減らせたら、パフォーマンスは変わる』と言われて、夏にトレーニングを始め、体質変化には時間がかかるので、シーズン中も継続してやるなか、安定した土台が作れてきたのかなと思います。
もうひとつは、(2025年の)世界バレーでの予選リーグ敗退などで闘争心が生まれたのはありますね。世間のいろいろな意見に触れることはありましたが、それに対してはグッと堪えて。スポーツ選手なので、"結果で示したい"という気持ちになれました。心に火がついたのは大きかったですね」
彼のなかで、成長・進化のロジックはあった。代表シーズンでも、今年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)では決勝ラウンド進出の最大の功労者となった。総得点数は世界4位だ。
「最後の1点を取りきるのが、エースの役割だと思っています」
髙橋は自らの使命のように言うが、まさに有言実行だった。結果、数字として証明した。
もっとも、髙橋はバレー選手としてただ"勝てばいい"というタイプではない。プレーはインスピレーションに溢れる。コートをまるで遊び場のように見立て、スパイクひとつとっても、インナー、背面ショット、フェイクセットなど技は多彩だ。高いブロックを相手に、空中で止まって右手をかくようにして左手でボールを押し込むトリッキーな"招き猫ショット"も一興だ。
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