【女子バレー】石川真佑「助け合いながらやっていく」 VNL決勝ラウンド、ブラジルに雪辱なるか (2ページ目)
【「自分がうまくいかなくても...」】
しかし、そこで日本の底力が出た。
「2セットを取られて、『ここを勝てば強くなれる』とみんなで話して...」
試合後、石川はそう明かしていたが、攻めの姿勢を貫いたことで、3セット目からは勝負の流れを引き寄せた。
日本はあらためてブロックディフェンスを整えると、リベロの福留慧美、小島満菜美、石川、さらに佐藤淑乃が強力なスパイクを必死に拾う。そしてパスがつながるようになった。お家芸と言える長いラリー戦を発動すると、相手の焦りを誘った。それが続くと、形勢は逆転していった。3セット目を和田由紀子の大爆発で奪うと、4セットは佐藤の連続サービスエースなどで奪い返した。そしてファイナルセットは、石川がブロックを決めるなど日本の流れで勝利したのだ。
日本は総力戦で勝ち星をもぎ取っている。ミドルブロッカーがブロックでコースを限定し、リベロやアウトサイドヒッターが拾い、オポジットが叩き込む。チャンスボールではなかったら、リバウンドでもう一回ディフェンスし、ラリーに持ち込んで勝機をつかむ。粘り強さのメカニズムは際立っていた。相手を"沼"に引きずり込んで焦らせたら、日本の勝利パターンだ。
ポーランド戦、エースである石川は率先して、チームのために身を削っていた。
「自分がうまくいかなくても、和田さんがよかったので、だったら自分もそれを助けるってところでした。点数を取るっていうのは考えていましたが、たとえ点数を決めきれなくても、相手を崩すっていうか。助け合うことにフォーカスしていましたね」
石川は得点を決めなかったわけではない。チーム2番目の18得点(トップは和田の27得点)を記録した。その一方で、ディグ(スパイクレシーブ)本数はチームトップ、レセプション(サーブレシーブ)本数はチーム2番目。数字にも表れているとおり、一心不乱のバレーだった。攻守の両輪を回すため、それぞれが「フォア・ザ・チーム」に徹する必要があったのだ。
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