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【男子バレー】水町泰杜、チャンピオンシップ準決勝敗退にも曇りなし 「今季一番いい試合ができた」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【そのサーブが勝負のバロメーターに】

「大事なところで点数が取れるか、ですね。僕の役割は、サーブ一本で流れを掴むことだと思っています。100%を超えた、120%で打っていく感じになるかなって。それによって、チームに活気を与えられたらいいですね」

 レギュラーシーズン、水町はサーブ効果率15.0を記録した。この数字は並み居る外国人選手をも上回り、第1位の記録を叩き出している。彼のサーブによって、チームの攻守を回してきた。

 2日目は水町のサーブが勝負のバロメーターだった。 

 1セット目、水町がサーブで眩い光を放つ。拮抗した展開のなか、彼のサービスエースで9-9と同点に追いついた。その後も彼のサーブで崩すと、宮浦健人のブロックが決まり、さらにレシーブ失敗を誘発し、宮浦がダイレクトで叩き込んで9-11とリードした。その後も引き離すことはできなかったが、23-23からの24点目を奪ったのが水町で、前日の借りを返すように先手を取った。

「前日の(ストレートでの)敗戦のあと、監督から『プライドを持って試合をしよう。各々、誇りについて考えながら眠りにつくように』と言われました。それで"自分にとっての誇りってなんだろう"って考えて......。退団する選手も決まっていたり、アウェーにもかかわらずたくさんのウルドファミリー(ウルフドッグスファン)が駆けつけてくれたり......やっぱり、自分はすべてを出しきるべきなんだと思いました」

 水町はそう振り返ったが、奪い取った1セット目は彼の渾身が流れを生んでいた。アタッカーとしては小柄な部類に入るが、信じ難い跳躍力とセンスのよさで、レシーブできないコースに飛ばすことができる。

「昨シーズンまでは(高いブロックに対しては)リバウンドのところを要求されていたんです。高いブロッカーとのマッチアップで、どううまくかわしていくか。でも、今シーズンは監督からも『アグレッシブに点を取ってほしい』と求められ、かなり打ちにいく展開が多かったと思います。やはり、1点ほしい時に取ったら盛り上がるので」

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