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【SVリーグ開幕】"変人速攻"を身上とする村山豪は東京GBへ、44歳のレジェンド・松本慶彦は地元へ帰還 (2ページ目)

  • 市川忍●取材・文 text by Ichikawa Shinobu

【44歳のレジェンド、松本慶彦は故郷で現役生活の晩年を】

 最後に紹介するのは今年44歳となったバレーボール界のレジェンド、松本慶彦だ。17シーズン在籍した日本製鉄堺ブレイザーズから、VC長野トライデンツへ移籍した。

 長野県生まれで、岡谷市にある岡谷工高出身。移籍の理由について、松本は「現役生活の終盤は、地元のチームに貢献したかったから」と明かす。

 VC長野は2018-19シーズンから当時のDIVISION1(V1リーグ)に昇格したが、2023-24シーズンまでの6シーズン、10チーム中、9位が2回、10位が4回と低迷。SVリーグとなった昨シーズンも10チーム中9位と、不振が続いている。苦しむ若いチームを引き上げるため、ベテランの力が必要だと、首脳陣は考えたのだろう。

 松本は話す。

「(自分の次に)選手で一番年上なのが27歳の藤原(奨太)選手で、監督やコーチ陣のほうが年齢が近いんです(苦笑)。まずは選手たちに『近寄りがたい』と思われないように、自分のほうから話しやすい雰囲気を作っていきたいですね」

 奇しくも、10月25日に予定されている開幕戦の相手は古巣の日鉄堺BZだ。

「もともといたチームとの対戦なので、『手の内が全部わかっているだろう』と思われるかもしれませんが、どのチームも今シーズンからだいぶ選手の顔ぶれが変わっています。外国人選手の力も含めて、試合が始まってみないとわからない。その意味では古巣との対戦も、長野のファンの方に楽しんでいただけると思っています」

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