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春高を制している「のあめい」こと宇都木乃愛と森愛唯はなぜ、ビーチバレー一本に絞ったのか (2ページ目)

  • 小崎仁久●取材・文 text by Kosaki Yoshihisa

宇都木 私も練習でできていることが、試合でできていないのは一緒です。特にスパイクを打つ時に「風を意識しろ」と言われていて、練習ではできるようになっているのですが、試合になるとなかなかできていません。

――それでも、この半年の経験で得たものもあると思います。

宇都木(森)愛唯とのペアで負けた相手がいたのですが、次の大会では他の選手と組んでそのチームと対戦して勝つことができました。負けてめちゃくちゃ悔しかった気持ちを、うまく力に変えられて、それがよかった。それは、愛唯と一緒にプレーしていたからこそだと思います。高校の時からペアを組んで、今でも愛唯とプレーできているのはとてもうれしいことです。

 春にトヨタ自動車のビーチバレー部に入って、高校の時よりも本格的にトレーニングができる環境になりました。それによって、体幹が安定してきてプレーの幅が広がり、前は(ディフェンスで)取れなかったボールも取れるようになりましたし、難しい体勢でもボールを上げられたり、打てたりできるようになったと思います。

――今シーズン「のあめい」ではなく、ふたりとも異なる選手と組む機会もありましたが、お互いにそれぞれのプレーを見て「変わったな」と思うところはありますか。

宇都木(他の選手と組んでから)愛唯と会うと、自分は成長できているかな? と思って、愛唯と自分を比べるんですけど、愛唯のほうが成長しているなと感じています。スパイクは高校の時より、すごくよくなっているし、サーブもとてもいいです。

 ありがとう(笑)。でも、それは(宇都木)乃愛のパス、トスがすごくよくなっているからです。練習のなかでもパス、トスがよくて、上げやすいし打ちやすいので、気持ちの面もよくなって、ゲームにつなげていけます。それに、乃愛は試合のなかでチームが乗っていけるプレーをしてくれるので、そういうところは「すごいな」と思っています。

今季ここまでを振り返る森愛唯 photo by Fujimaki Goh今季ここまでを振り返る森愛唯 photo by Fujimaki Gohこの記事に関連する写真を見る

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