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【男子バレー】甲斐優斗が払拭したい「サーブだけ」というイメージ 世界バレーに向けてさらに強化したいポイントを語る (4ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

――2025年、甲斐選手にとっては初めての世界バレーがあり、学生としてもラストイヤー。日本代表が終わったら専修大学で、秋季リーグや全日本インカレにキャプテンとして臨みます。例年同様、忙しいシーズンになりますね。

甲斐 オフはほとんどないですね。休めるなら休みたいですけど、無理だと思っています(笑)。そもそも入学した時はコロナ禍でしたし、日本代表やパリ・バレー、いろいろな経験をさせてもらった分、学生らしい生活はほとんどしていないです。たとえば飲み会とかあったとしても、今さらそういう場所に行けないよな、と思うし。大学での楽しい思い出は全カレ(全日本インカレ)で優勝できたことですね(笑)。

――ロサンゼルス五輪に向けたスタートとなる世界バレー。オリンピックまで見据えた時、甲斐選手ご自身、日本代表としてどんなステップを踏んでいきたいですか?

甲斐 もちろん表彰台は目指しています。そのなかでも、自分自身は失敗を恐れず思い切ってやっていこうと思っているので、いろんなことにチャレンジしていきたいです。見てくださる方々は勝っているところが見たいと思うので、勝ちにこだわってやりたい。バレーボール人気が高まっているなかで結果を出せれば、さらに人気も上がると思うので、上位進出、表彰台を目指して、自分自身ももっとアピールして代表に残り続けられるように頑張りたいです。

――世界バレーでは、順当にいけば世界ランキング1位のポーランドとの対戦も予想されます。どんな戦いがしたいですか?

甲斐 ポーランドにはなかなか勝てていなくて、悪いイメージがついているのでまずは払拭したい。どういう展開であっても勝ち切れれば、その先、勝ち方がわかってくると思います。その先のロス五輪にもつながると思うので、早い段階でポーランドに勝ちたい。世界バレーで勝てるように頑張ります。

【プロフィール】

◆甲斐優斗(かい・まさと)

2003年9月25日生まれ。宮崎県出身。200cm。アウトサイドヒッター。専修大学(4年)所属。小学2年生からバレーボールを始め、日南振徳高校(宮崎)時代には春高バレーで活躍。2022年に専修大学に進学すると同年に日本代表に初選出される。翌23年以降も継続して国際大会代表メンバーに名を連ね、2024年パリ五輪には日本代表最年少で出場を果たした。今年7月、大阪ブルテオンへの入団が発表された。

【写真】バレーボールネーションズリーグ男子フォトギャラリー

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