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【男子バレー】甲斐優斗が払拭したい「サーブだけ」というイメージ 世界バレーに向けてさらに強化したいポイントを語る (2ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Tanaka Yuko

――日本代表のアウトサイドヒッターのポジションは層が厚い。ご自身も含めたそれぞれの選手の持ち味や強みを、甲斐選手はどのように見ていますか?

甲斐 石川(祐希)選手と大塚(達宣)選手は攻撃も守備もどちらもこなすけれど、どちらかといえば攻撃型で、髙橋(藍)選手と富田(将馬)選手は守備型だけど攻撃ではブロックを利用した打ち方がうまい。自分は、高さが武器だと思っています。

 それぞれタイプが違うので、ライバル意識というよりも足りない部分を別の誰かが補って、支え合ってできていると思います。そこで自分が出るためには、髙橋選手や富田選手と同じぐらいのディフェンス力をつけられれば評価も変わると思いますし、高さという武器を活かしながら、ディフェンス面をもっと頑張りたいです。

【サーブの調子が悪くなった時の打開策】

――「サーブだけ」のイメージを払拭したいとのことですが、勝負所や終盤の甲斐選手のサーブの印象が強いのも事実です。実際にネーションズリーグの日本ラウンドでは、宮浦健人選手が「何も考えていないから、あそこであんなすごいサーブが打てる」とおっしゃっていました。

甲斐 そうなんですか(笑)。でも、ネーションズリーグのブルガリアラウンドではまったく入らなかったんです。日本ラウンドで少しずつ打てるようになって、ドイツ戦でサービスエースを取って「いける」と手ごたえをつかみました。

練習後に右肩をアイシングしながらインタビューに答えた甲斐 photo by 立松尚積練習後に右肩をアイシングしながらインタビューに答えた甲斐 photo by 立松尚積この記事に関連する写真を見る

――アルゼンチン戦でも同様にサービスエースがありました。

甲斐 あの時は、サーブを入れにいったらエースになった感じで(笑)。軌道を見ればわかると思うんですけど、ふわっとしたボールなのにエースが取れた。自分では、高い打点で打って、相手の足元に落ちるようなサーブが打てるのがベストだと思っています。

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