【ハイキュー‼×SVリーグ】サントリー甲斐孝太郎は生まれた時からバレー漬け 『ハイキュー‼』は「バレーを始めるきっかけにおすすめ」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

【甲斐が語る『ハイキュー‼』の魅力】

――作品の魅力は?

「ずっとバレーボールをやってきたので、それが描かれている『ハイキュー‼』は楽しいです。でも、バレーボールをしていない人でも、面白いんじゃないかと。たとえば、日向翔陽はあまりうまくなかったのに、どんどんスキルを上げていくという過程が詳しく描かれていて。バレーを始めるきっかけにおすすめですね」

――共感、学んだことは?

「学んだことは、諦めないことですかね。一回、落ち込んだとしても、そこから這い上がっていくキャラクターたちの姿はいいですね」

――印象に残った名言は?

「烏野の田中龍之介が、幼馴染(天内叶歌)に言った『できるまでやればできる』です。これは、いいなって。努力すればできるんじゃないか、って気持ちになります」

――好きなキャラクター、ベスト3は?

「1位は音駒の孤爪研磨です。研磨は試合を1セット、1試合で見ていて、問題を解決していくじゃないですか。頭を使って『相手をどう倒していくか』と考えているところが好きですね。

2位は白鳥沢学園のウシワカ(牛島若利)です。自分と同じオポジットというポジションで、同じ左利きですし。3位は日向。最初は下手なんですけど、それも努力してうまくなろうっていうのが好きですね」

――ベストゲームは?

「烏野vs稲荷崎です! 勝負を分けた日向の勝負どころでのレシーブ、あのシーンはけっこうグッときました。今まで積み上げてきたものが繋がるのがいいですね」

(連載4:埼玉上尾の濵松明日香が語る「1から10まで覚えている」試合 『ハイキュー‼』好きなのはミドル勢の関係性>>)

【プロフィール】
甲斐孝太郎(かい・こうたろう)

所属:サントリーサンバーズ大阪

2001年11月5日生まれ、 宮崎県出身。 187cm・オポジット。日本代表で専修大3年の優斗は弟。両親の影響で小学2年からバレーボールを始める。日南振徳高校を卒業後、専修大に進学。2023年にユニバーシアード日本代表に選出され、2024年2月、サントリーサンバーズ大阪の内定選手としてVリーグデビューを果たした。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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