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石川祐希が日本代表キャプテン1年目を総括。「世界一の選手になる」ための課題も挙げた (3ページ目)

  • text by Sportiva

 さらに石川は、今季のチームと個人の目標を挙げた。

 昨季のミラノはレギュラーシーズン8位で、プレーオフ準々決勝敗退。そこで今季のチームの目標は「準決勝進出」に定められている。早くからその目標を口にしているというロベルト・ピアッツァ監督について、石川はこう語る。

「データをよく見ながら戦うくスタイルで、戦術の幅が広いですね。情熱もすごく、練習の時から声を張り上げてチームを鼓舞してくれる。『ここまでやるのか』というくらいですが、それがチームをいい雰囲気にしますし、選手も『ついていこう』と思うことができます。いいプレー、ダメなプレーの割り切りもしっかりしていて、何がやりたいのかも明確。僕もプレーしていくことで成長できると思います」

 一方で今季のチームについて語る際には、イタリア7年目で確かな実績を残してきた選手らしく、若い選手を気遣う言葉もあった。

「今季、ミラノのメンバーは大きく変わっています。僕の対角を組むと予想されるアメリカのジャスキー・トーマス選手、ミドルブロッカーにはフランスのシエニエゼ・バーテルミー選手が加入しました。セッターのポッロ・パオロ選手は19歳で若手ですが、アンダーカテゴリーの世界選手権で優勝した実績がある。ただ、セリエAでのプレー経験は少ないですから、しっかりコミュニケーションをとって手助けができたらと思っています」

 続いて、個人のオフェンス面の目標は「データに載っていないスキルを身につける」ことを挙げた。石川は昨季、レギュラーシーズンでの得点、サービスエースの数でチームトップ。当然、対戦チームのマークが厳しくなるだろうなかで進化は欠かせない。

「スパイクは監督からも『ストレート打ちをもっと多く』と言われていて、サーブのコースも、僕は(サーブを打つ側から見て)相手コート後衛の中央から右側に打つことが多いんですが、後衛の左側へのサーブを増やしたり。相手のデータどおりにいかないように、指示を受けて取り組んでいます。僕はイタリアで世界一の選手になることを目指していますが、監督は大きな助けになっていると実感します」

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