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石川真佑が東京五輪でケガを負った古賀紗理那から学んだこと。Vリーグでチームを牽引する決意 (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

――古賀選手は、東京五輪の初戦(ケニア戦)の途中で右足首を捻挫してしまいます。その瞬間のことは覚えていますか?

「初戦でしたから、『これからの試合、どうなるんだろう』ということが頭をよぎりました。それでも、試合の途中でしたから目の前の試合に集中しないといけなかった。次戦からは紗理那さんが一度チームを離れたので、私も『やらなきゃいけない』と強く思いました。

 第4戦の韓国戦で復帰した時も、コンディション的にはすごく難しかったでしょうね。それでもエースとして、チームを引っ張ろうという姿勢はすごかった。そういった部分を見習っていきたいです」

――古賀選手にアクシデントがあったことで、東レのチームメイトである黒後愛選手と共に大きなプレッシャーを背負って戦っていたと思います。東京五輪のことについて、黒後選手と話をすることもありましたか?

「個人的にいろいろと考えること、反省点などはあると思いますが、2人でオリンピックについて話をすることはまだないです。自分たちがVリーグで結果を出せた時に、あらためて振り返ることはあるかもしれませんね。とにかく今は、しっかり気持ちを切り替えて、昨シーズンにあと一歩で手が届かなかった優勝するための話をしていきたい。他のチームメイトも含めて、東レが勝つために全力を尽くしていきたいです」

■石川真佑(いしかわ・まゆ)
2000年5月14日生まれ。愛知県出身。173cmのアタッカー。下北沢成徳で何度も全国優勝を経験し、卒業後に東レアローズに入団。2019年4月に日本代表に初招集され、同年8月のアジア選手権(B代表)でMVPとベストアウトサイドスパイカーを獲得。翌月のW杯でA代表デビューを果たし、東京五輪にも出場した。兄の石川祐希もバレーボールの東京五輪代表。公式Twitter>>@m_ish_0514

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