2021.09.08

女子バレー石川真佑が悔やむ韓国戦のあと1点。東京五輪の勝負どころで「迷ってしまった」

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

女子バレー日本代表
石川真佑が振り返る東京五輪 前編

 1勝4敗の予選敗退で東京五輪を終えた、女子バレー日本代表。あれから約1カ月、チームの主力としてプレーした21歳の石川真佑(東レアローズ)は、自身初のオリンピックをどう振り返るのか。感じた手応えと課題、韓国戦での勝利を目前にトスを託された重要な場面などについて聞いた。

東京五輪で日本の主力として活躍した石川真佑 photo by FIVB東京五輪で日本の主力として活躍した石川真佑 photo by FIVB この記事に関連する写真を見る ***

――オリンピックに向けた準備で、チームとして、石川選手個人として意識していたことはありますか?

「(今年5月に行なわれた)中国とのテストマッチや、そのあとのネーションズリーグ(VNL)では、チームとしての"質"を高めることを意識していました。個人としては、課題であるサーブレシーブを中心に取り組んでいました」

――そうして開幕を迎え、有明アリーナに立った時はどんな気持ちになりましたか?

「無観客にはなりましたが、独特の緊張感がありましたね。初戦のケニア戦も、私自身は緊張して動きが硬くなるということはなかったと思いますが、いつもとは何かが違うような気がして。海外チームの選手たちも熱量がスタートから違うというか、他の大会よりも"死にものぐるい"で勝ちにくる印象が強くて、『やっぱり特別な舞台なんだ』と感じました」

――準備段階も含めて、8月末に退任した中田久美元監督や、チームメイトとはどんな話をしていたのでしょうか。

「久美さんとは、個人的に話す時間はそこまでありませんでしたが、試合中には他の選手も含めて要所で声をかけてくれました。サーブレシーブの位置がずれて、上げたボールが少しネットに近くなってミスすることがあったんですが、『次に切り替えて。次のボール』と言ってくれるのが心強かった。おかげで、常にミスを引きずらない意識を持って戦うことができたと思います。

 チームメイトでは......セッターの籾井(あき/JTマーヴェラス)と話をすることが多かったですね。(東京五輪で)負けが続いたあとの選手ミーティングの時などは、『チームとして、自分たちの勢いを出していきたいね』と確認し合ったり、戦術や技術面でもいろいろ話をしました」