「8時半の女」石井優希は、女子バレー日本を救う「ラッキーガール」 (3ページ目)
「欲を言えばスタメンで出たいですし、その気持ちは忘れないようにしたいです。でも、こだわりすぎないようになりました。いろんなことをネガティブに考えることが多かったのが、今は割り切れていると思います。たとえばサーブレシーブに関しても、直接失点をしないように心がけています。セッターにきちんと上げられるのが理想ですが、そうじゃなくても『自分で決めにいく』くらいの気持ちでいます。
(黒後)愛や(古賀)紗理那については、すごいなと思いますし、悔しい気持ちもあります。だけど、そういう感情は試合が始まったら余計なこと。とにかく、彼女たちにはできない自分が輝けるプレーをやりきろうと決めました」
今年4月のチーム始動時、中田監督は石井について「彼女にとって、今年は正念場になるでしょう」と、厳しい表情で話していた。しかし、2次ラウンド終了後にあらためて石井の印象を聞くと、満足そうな笑顔でこう答えた。
「今大会、チームの状態がよくない場面での投入で、何度も貢献してくれている。とても大きいですね」
黒後・古賀のダブルエースに注目が集まる中で、しっかりとチームを支えているラッキーガール。日本が3次ラウンドを勝ち抜くために、強くなった石井のさらなる活躍が期待される。
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