ビーチバレー坂口佳穂、今季ランク1位で成長実感も表情が厳しい理由 (3ページ目)

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

 これで、坂口&鈴木悠ペアのプール戦敗退は決まったが、今季ツアーの締めくくりとなる大会ゆえ、このまま終わるわけにはいかない。第3試合の石坪聖野(22歳)&柴麻美(23歳)ペアとの対戦では、気持ちを新たにして必勝を期した。

 しかし、わずかに力及ばず、第1セット20-22、第2セット21-16、第3セット14-16と、セットカウント1-2で敗れた。

 初出場のツアーファイナルを3戦3敗で終えた坂口。3戦とも完敗ではなかったが、自らの力のなさに反省の弁を口にする。

「いい形で攻撃ができなかったり、決めなくてはいけないところで決められなかったりした。細かなミスの差が出ている。これが、今の実力だと思う」

 今季は、レギュラーツアー全9戦に出場し、優勝1回、準優勝1回、3位2回という結果を残して、ポイントランキングは1位だった坂口&鈴木悠ペア。ただそれは、強豪チームがワールドツアーへ遠征することが多く、国内ツアーにはあまり出場しなかったこともある。その分、今季を振り返る際にも、坂口、鈴木悠それぞれ、厳しい表情でこう語った。

「(強豪不在の国内ツアーで)もう少し勝ちたかった」(鈴木悠)

「チームの目標は(国内の強豪)メンバーがそろったなかでの優勝だった。だから、目標は達成できていない」(坂口)

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