ドイツの大竹壱青を直撃。ブンデスでの柳田将洋との日本人対決も実現 (2ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text & photo by Nakanishi Mikari

――昨年10月のリーグ開幕戦では、いきなり日本人対決が実現しましたね。

「久々に柳田さんに会えたこともあるんですけど、面白かったです。日本人対決として、ドイツでも盛り上げてくれていたので、ありがたいです」

――海外でプレーすることについて、中央大の同級生である石川祐希選手には相談しましたか?

「しましたね。祐希は、イタリアではどんな練習をするのかといったことを話してくれて、『行けるなら行け』と背中を押してくれました。祐希とは大学の同期なので、バレー以外の日常会話もよくします」

――石川選手とともに戦った最後のインカレを振り返っていかがですか?

「(準決勝で敗れた)筑波大には勢いもあったし、最後の大事なところで自分たちが決めきることができなかった。それで、相手の勢いに飲まれてしまいました。僕と石川がいない間チームを作ってくれたチームメイトには、本当に申し訳ないことをしてしまったと思います。大学リーグで一生ものの仲間と4年間過ごしてきて、もちろん優勝を目指していましたから、勝てなかったのはとても悔しいです」

――昨年は全日本デビューも飾りましたが、9月に行なわれたグラチャンでは5戦全敗という悔しい結果となりました。

「グラチャンの最初の2戦は、戦う以前に気持ちに問題がありましたね。3戦目以降は、高いブロックにつかれたときのスパイクの打ち方が、まだ世界と戦えるものではありませんでした。いかにブロックがないところに打つかを考えていかないといけません。ドイツ行きはグラチャンの前から決まっていましたが、世界と戦うために、海外でプレーしたいという気持ちがより一層高まりました」

――高さに慣れるという点では、長身の選手が多いブンデスリーガは適していますね。

「試合に出る機会はまだ少ないですが、練習でも高いブロックとパワーのある攻撃が経験できるので、それに早く慣れたいです。リーグのレベルは(石川がプレーするセリエAに比べると)落ちるかもしれませんが、その中で揉まれながら実力を伸ばしていきたいです」

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