朝日健太郎がエール。「越川、ゴッツはビーチで五輪メダルを狙える」 (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo


 2人が「適任」たるゆえんは、もちろんフィジカル的なもの、背が高い、運動能力が高いというのは言わずと知れた必要条件なのですが、僕自身がビーチバレーボールに転向して求められた要素として、競技経験値や選手の個性がありました。その点、彼ら2人は目立つ存在で、パフォーマンスの表現方法に長(た)けているというのはビーチバレーボールにおいて強みなんです。当たり前ですが、6人制と違って1チーム2人なので、個に求められる能力がとても大きい。石島選手と越川選手が名コンビになるかどうかはまだわかりませんけど、選手としてのポテンシャルは素晴らしいので夢がありますね。

 あとは自分の意思を表現できる選手は強い。持って生まれたものと、Vリーグの第一線やナショナルチームで活躍してきた実績と、この2つを兼ね備えた選手というのは、ビーチバレーボール業界としては大変よい選手が来てくれたなと思います。

――ビーチバレーの魅力を改めて、教えてください。

朝日 6人制だと試合に出ていなかったり、勝利への貢献度が低かったり......。それがもちろんチームワークですし、納得したうえでメンバーとしているのだけど、そういった部分がビーチバレーボールにはない。自分自身の責任がすべてです。

 あとは開放的な会場設計で、音楽もかかっていて、雰囲気も明るい。五輪では観客が両脇に生ビールを抱えて来ていました。やっている選手もノリノリです。海岸線がない国のほうが盛り上がるんですよ。非日常体験なんでしょうね。

――日本では女子選手が注目を浴びたりしましたが、まだ人気スポーツとは言えません。世界でビーチバレーボールはどれほどの人気なのでしょう?

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