強豪に「あと少しで勝てない」
ビーチバレー坂口佳穂に必要なもの

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

着実に実力アップしている坂口佳穂着実に実力アップしている坂口佳穂 全12戦が組まれている『ジャパンビーチバレーボールツアー2016』も、いよいよ終盤戦へ突入。第9戦マイナビシリーズ(9月17日~19日)が東京・お台場で行なわれた。

"ホステスプレーヤー"である坂口佳穂(20歳/マイナビ)&鈴木悠佳子(28歳/マイナビ)ペアは、予選プール戦2試合で、ともにフルセットにおよぶ接戦を演じながら2連敗。最終日の準決勝に進むことはできなかった。

 大会初日、予選プール同組の小野田恵子(33歳)&宮川紗麻亜(33歳)ペアが2連勝。早々に予選敗退は決まってしまったが、2日目の第2試合に向けて坂口&鈴木ペアのモチベーションが下がることはなかった。

 対戦するのは、田中姿子(41歳)&藤井桜子(25歳)ペア。日頃から練習を合同で行なう仲間で、手の内を知り尽くした相手だ。今季ツアーでは、過去3度対戦して1勝2敗。勝ち星も挙げているが、接戦となっても経験豊富なペアにうまくあしらわれてきた印象が強い。今季の成長を自ら実感し、それを周囲に見せるためにも、負けたくない一戦だった。

 しかし、この試合もこれまでと変わらぬ展開で進んだ。

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