女子バレー敗退、「サオリンなき日本」が
東京で勝つためにやること (2ページ目)
――アメリカのコンビを使った攻撃はすごいですよね。
「そうですね、特にミドルの選手のブロード(移動攻撃)。幅もあり、高さもパワーもある、そして、(守りから攻撃への)切り返しのスピードがすごく速い。ラリー中でもチャンスボールでも関係なく、トスが上がってから攻撃までの時間が、こちらのブロックが準備できないくらい速い。万全な状態で打たれると、対応は難しかったですね。」
――しかし2セット目では、あと一歩のところまで追いすがりました。
「まず、長岡(望悠)と石井(優希)の調子がよかった。このセットの効果率(※)が高かった。たとえば、石井のバックアタックの際に、長岡もバックアタックを別の位置で呼んでいたんですね。そのように同時に攻撃を仕掛けて、相手のブロックを振っていました。また、ミドルのAクイックやBクイックが使えたので、攻撃に幅が出ていました。そして、何より拾ってつなぐ日本らしいバレーができていましたね」
※決定本数―(被ブロックス数+ミス本数)/打数
――3セット目は13-20の7点差から、7連続ポイントで追いつく場面がありました。
「木村がなかなか調子が出ないなと心配していましたが、7点差の場面で木村にスイッチが入りました。難しいトスを決めたり、ブロック得点もあり、これに奮起したのか荒木もブロードを決めて、7連続得点。島村のサーブもすごくよかったし、木村がプレーでチームを引っ張って勢いにのせました」
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