ビーチバレー五輪予選。西堀健実&溝江明香ペアが奇跡を起こす (3ページ目)

  • 小崎仁久●文 text by Kosaki Yoshihisa
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 また、今大会はビーチバレーボールでは特殊な団体戦となるが、それも西堀と溝江は4年前に経験済み。2ペア4人の“チーム力”が重要なカギとなることもよく理解している。村上&石井ペアをうまくサポートし、“チーム”として効果的な戦いも見せてくれるに違いない。

 相対するのは、ホスト国のオーストラリアをはじめ、中国、カザフスタンなど、確かに強豪国ばかり。アジアに衝撃を与え続けている新興勢力のバヌアツも警戒が必要で、前回の五輪予選で敗れたタイも侮れない存在だ。第1ラウンドから気が抜けない試合が続く。

 五輪予選となれば、ワールドツアーやアジア大会とは違った雰囲気となり、そのプレッシャーも相当なもの。栄光への道のりは、決して平坦なものではなく、非常に険しい。

 だが、前回予選で敗れたあと、西堀と溝江は揺るぎない信念を持って、この予選突破だけを見据えてきた。日本のエースペアが、大仕事を果たしてくれることを期待したい。

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