【ビーチバレー】朝日&白鳥が手にした「奇跡」の五輪切符。
その知られざる舞台裏

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

2大会連続の五輪出場を決めた朝日健太郎(右)と白鳥勝浩(左)。2大会連続の五輪出場を決めた朝日健太郎(右)と白鳥勝浩(左)。 7月4日、ビーチバレー男子のロンドン五輪代表決定戦が行なわれ、朝日健太郎&白鳥勝浩ペアが青木晋平&日高裕次郎ペアを下し、ロンドン五輪出場を決めた。

 朝日&白鳥ペアにとっては、2大会連続の五輪切符。だが今回の切符は、前回とは比べ物にならないほどの"重み"がある。

 話は1週間ほど前に遡(さかのぼ)る。中国・福州で行なわれたビーチバレーのロンドン五輪アジア大陸最終予選(6月20日~24日)。14カ国がアジア枠「1」をめぐり争った。大会方式は各国2組(4人)による国別対抗戦。5試合マッチで先に3勝したほうがトーナメントを勝ち上がる。

 朝日&白鳥ペア、青木&日高ペアが参戦した日本チームは、苦戦が予想されていた。ここ数年、アジアで勝つことができず、第6シードと強豪国の座から滑り落ちていたからだ。

 そのうえ、チームの軸となる朝日&白鳥ペアは、昨年初めに一度はコンビを解消。紆余曲折の末、再結成したのは今年に入ってからだった。準備不足、練習不足のまま最終予選に臨まざるを得なかった。さらにもうひと組は、メンバーの離脱によって、大会5日前に日高が緊急招集された。青木&日高は文字どおりの急造ペアだった。

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