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170cmの西岡良仁が190cmのハードヒッターを次々と撃破。ATP500準優勝の裏にあった「腹筋の強化」と戦略の変更 (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

正しければ勝てるという認識

 内山に敗れて一度帰国した時、西岡は直前までシティ・オープンの出場も迷っていたという。

「本戦に出られたら、試合やってくるわー」、「そっか、がんばってこいやー」

 旅立つ直前に兄弟が交わしたのは、どこか力の抜けた挨拶。

 本人も「びっくり」と認めるほどの予期せぬ成功。それは「やっていることが正しければ、勝てる時は勝てるよ」という柔らかな共通認識を起点とする、必然の帰結だった。

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