2020.09.02

大坂なおみ「プレッシャーを感じていた」。
土居美咲に苦しめられたプレーとは?

  • 神 仁司●文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Reuters/AFLO

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 大坂なおみが、グランドスラムに帰って来た――。

 新型コロナウイルスの世界的大流行による約5カ月間の中断を経て、8月からプロテニスツアーが再開。そして、8月31日からは再開後初めてのグランドスラムである、USオープンがアメリカ・ニューヨークで開幕した。

前哨戦で痛めた左足の心配は尽きないが、1回戦を制した大坂なおみ 2年前にグランドスラム初優勝を成し遂げた一番思い入れのあるUSオープンで、今回第4シードになった大坂(WTAランキング9位、8月31日づけ/以下同)は、1回戦で、土居美咲(81位)と対戦。結果は、6-2、5-7、6-2のフルセットにおよんだ2時間3分の激戦を制し、5年連続で2回戦進出を決めた。

「今日は彼女(土居)のリターンが明らかによかったです。私はプレッシャーを感じていました。彼女がコート中央周辺に深く、とてもいいボールを打ってきた時、私は自分が思うようにそのボールを無力化することができませんでした。左利きの選手と対戦するのはすごく久しぶりだったので、ボールの弾道が、私にとってはちょっとクセがあるように感じられました」

 こう試合を振り返った大坂のセカンドサーブでのポイント獲得率は53%にとどまった。一方、土居はリターンからアグレッシブに打っていき、大坂のパワープレーに対抗。しかし、ファイナルセット序盤で大坂がギアアップすると、そこから土居はついていけなくなった。

 大坂は、ツアー中断中の5カ月の間、新たにIMGアカデミーの中村豊トレーナーを招聘。彼とのフィットネストレーニングの成果が実って、大坂のコート上での動きがさらによくなった。細かいステップで微調整を入れながら、あと一歩が届くようになり、しっかりボールに追いついて質の高いグランドストロークを打ち返している。左右へ振られた時や、ワイドへのサーブに対するリターンも、より広い範囲をカバーできるようになった。