テニス界のお騒がせレジェンド、ベッカーが語る錦織圭と大坂なおみの力

  • 了戒美子●文  text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Minegishi Shinji

 2月中旬に開催された世界的スポーツアワード「ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード2020」。その会場に各スポーツ界で輝かしい結果を残した往年の選手たちが集まった。今回はそのなかの一人、伝説のプロテニスプレーヤー、ボリス・ベッカー氏に話を聞いた。
大坂なおみ、錦織圭の現状を詳細に把握していたベッカー大坂なおみ、錦織圭の現状を詳細に把握していたベッカー

 ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード2020の開催地はドイツ・ベルリンだった。ドイツといえばサッカーのブンデスリーガで多くの日本人が活躍していることもありサッカー大国のイメージも強い。

 だが、かつてはテニスでも数々の名選手を輩出しており、80〜90年代は黄金時代と呼ばれている。最も知られている女子選手はグランドスラム優勝22回のシュテフィ・グラフであり、男子では85年に史上最年少の17歳でウィンブルドン優勝を果たしたボリス・ベッカーだ。

 アワード前日に行なわれたメディア・セッションで、ローレウスのアカデミーメンバーであるベッカーは、だれよりも多くのメディアに囲まれていた。現在、特にドイツ国内では彼は波乱の私生活で注目を集めている()が、テニス界の重鎮でありその言葉には重みがある。現役の日本選手についても多くのことを話してくれた。
※2017年6月に自己破産宣告を受けた

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