2020.01.26

西岡良仁はジョコビッチ戦で学んだ。
東京五輪へ「ベースアップ」意識

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

ジョコビッチに敗れたものの、オーストラリアンオープン3回戦まで進んだ西岡良仁 西岡良仁(ATPランキング71位、1月20日づけ)が、オーストラリアンオープン(全豪)3回戦で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(2位、セルビア)と対戦し、3-6、2-6、2-6で敗退。自身初となるグランドスラム4回戦進出はならなかった。

 西岡は、昨年11月の男子国別対抗戦・デビスカップファイナルズ「日本対セルビア」でジョコビッチと初対戦した時は、1-6、2-6でまったくよさを出せずに敗れていた。その悔しさを晴らすべく、今回こそはという思いがあったが、ジョコビッチの壁はやはり高かった。

 ジョコビッチは第1セット第2ゲーム、第2セット第1ゲーム、第3セット第1ゲーム、各セットの序盤に西岡のサービスゲームをブレーク。常に先行して優位に試合を進めた。

「ブレークのアドバンテージを持って各セットをスタートできれば、リラックスできる。彼(西岡)のサーブは、アドバンテージではない。つまり武器ではないので、彼のサービスゲームの時、こちらにチャンスがあることはわかっていた。リターンをできるだけ攻撃的に打ち、ラインをとらえるようにして、コート上で彼を動かした」(ジョコビッチ)

 その言葉どおりジョコビッチは、左利きの西岡に対してバックハンドストロークのクロスをあまり使わず、バックハンドダウンザラインを多用。西岡のバックサイドにボールを集めた。

 一方西岡は、ほとんどのフォアハンドストロークを心地よく打てない中、バックハンドストロークであることを試みていた。

「バックでの打ち合いでは、彼は高い打点ならどこでも打てるし、(コートの)中へ入ってドロップショットを交ぜられると、(先の展開を)読めなくなってしまう。だから(自分が)低く打って、彼の高い打点からのダウンザラインを封じようとした。ただ、それは自分のやりたいテニスではなく、(フォアの)高いループのボールを使いたい。(低い弾道は)普段打っているボールではないので精度がよくなくて、打開策が見つからなかった」(西岡)