ダニエル太郎は勝つことで得た「境遇」に葛藤。登山で迷う心を整えた (4ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 今回のジャパンオープンではシード選手が次々に負け、ダニエルにも上位進出のチャンスがあったものの、準々決勝でジョン・ミルマン(58位、オーストラリア)に敗れた。

「また100位以内に戻れる試合でもあったが、フォアが硬くなってしまった」

 こう敗因を語ったダニエルだが、収穫もあった。

「この2~3カ月、USオープン以外、ほとんどチャレンジャー大会に出ていた。こういう場(ジャパンオープンのようなツアー大会)に戻って来ても、勝てる可能性があると実感できた。焦らなくても戻って来られる自信はついた」

 ジャパンオープンで90点を獲得したダニエルは、ランキングを127位から111位に上げた。今シーズンの残りは、チャレンジャー大会に出場してポイントをできるだけ稼ぎ、2020年オーストラリアンオープンの本戦ストレートイン(目安は104位)を目指す。

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