松岡修造が望月慎太郎を語る「プレーはジョコビッチタイプ。武器は...」 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

「厳しい言い方をすると、相当時間がかかると思います。大事なのは、プロになった時にどう活躍できるかで、それは慎太郎も一番望んでいることです。来年、再来年、プロになって活躍できるか、といったら、僕は厳しいと思います。普通22~23歳でやっと活躍できる選手が多いです。まずは焦らないということでしょうね」

 そのうえで、松岡氏は望月のテニスの特長を次のように説明する。

「サービスがすごいかというと、そうでもないですし、パワーがあるかというとそうでもない。一番の武器というのは、ボールの入り方、組み立て方です。ネットにもつけるし、いろいろなことができる。選手に例えると、(ノバク・)ジョコビッチタイプなんです」

 そして、松岡氏は、決して大きな武器があるわけでない望月に技術的な課題を挙げる。

「修正すべきは、サービスとフォアハンドストロークです。フォアは、今ジュニアだから通用するような、ちょっと合わせにいっている感覚なんです。フルスィングして、バックのように打ち込めるフォアを持っておかないといけない。今のままでも体力がついて、体が大きくなっていったら通用するようになりますが、通用してもトップ50ぐらいだと思います。ただ、メンタルは強いし、他の選手と違って、一瞬の隙を突いて(コートの)中へ入っていく。これは、今までで見た日本ジュニア選手にはなかった強さを持っています」

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