2018.09.11

新時代の主役へ躍り出た大坂なおみ。
松岡修造氏も驚く練習内容とは

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

大会翌日にドレスアップをして、試合とは違う姿で現れた大坂なおみ ニューヨーク、USオープン、セリーナ・ウィリアムズ、アーサー・アッシュスタジアム、そして、大坂なおみ……。

 大坂が、グランドスラム初優勝をするための舞台や役者を、たとえハリウッド映画でも、これほどタイミングよく完璧に揃えることはできなかっただろう。

 グランドスラム今季最終戦となるUSオープンの決勝で、第20シードの大坂(WTAランキング19位、8月27日づけ/以下同)は、第17シードのセリーナ・ウィリアムズ(WTAランキング26位、アメリカ)を、6-2、6-4で破り、見事初優勝を飾った。大坂にとっては、初めてのグランドスラムタイトルとなり、彼女の大きな目標のひとつを結実させた。

 大坂は、決勝の第1セット第3ゲームで、セリーナのサービスを先にブレーク。大坂の落ち着いたプレーにプレッシャーを受けたセリーナはダブルフォールトのミス。大坂にゲームを献上した。

 大坂が第1セットを先取すると、第2セットではセリーナサイドが大いに荒れた。

 第2ゲーム40-15の時点で、パトリック・モラトグルコーチからのコーチングあったと主審から1回目のコードバイオレーション(警告)を受けた。

 さらに、第5ゲーム後に、セリーナがラケットを壊したため2回目の警告で、ポイントペナルティとなり、第6ゲームは大坂の15-0から始まった。

 そして、第7ゲーム後に、ベンチからセリーナが主審に暴言を吐いて、3回目の警告。ゲームペナルティとなり、ゲームカウントが5-3になった。

 セリーナが主審に猛抗議をする中、大坂はセリーナに背を向けてバックコートの壁側に顔を向けて、ずっとラケットのストリングをいじっていた。「相手を見たら自分の心が揺れる」。元プロテニスプレーヤーの松岡修造氏も「目を見張った」という大坂がとった行動は、アレクサンドラ・バインコーチに教えてもらったことではなかったという。