がむしゃらプレーを最後に見せた錦織圭。
打倒チリッチへ調子は上向き (2ページ目)
一方、錦織はミスを18本に抑え、フォアハンドの12本のウィナーを含む29本のウィナーを決め、試合終盤も暑さに少し邪魔されたものの、勝つべき試合でしっかり勝利をつかみ取った。
「たくさん(コートの中へ)ステップインして、アグレッシブにプレーしようとしました。それが自分の求めたプレーでした。3セットで終えることができてよかったです」
こう振り返った錦織は、準々決勝で、第7シードのマリン・チリッチ(7位、クロアチア)と対戦する。対戦成績は、錦織の8勝6敗だが、USオープンに限ると3度の対戦で、錦織の1勝2敗。特に2014年大会の決勝で、チリッチに敗れたことは記憶に新しい。
「(圭は)バックコートでとても安定したプレーをする。信じられないようなバックハンドがあるし、素晴らしい動きをするし、信じられないくらい速い。また彼と対戦するのは素晴らしいことだし、コートで彼とのプレーを楽しみたい」
こう話すチリッチは、錦織との再戦を心待ちにしている。そして錦織もまた、ジュニア時代からの盟友であるチリッチを最大限にリスペクトしている。
「マリンとプレーするのは、自分にとって大きなチャレンジです。素晴らしいサーブを打ちますし、ここ数年はアグレッシブにプレーしていて、ネットにも出てくる」
男子ベスト8の顔ぶれが揃うなか、第21シードの錦織は2番目にランキングが低い選手となり、今回は下剋上を起していく立場となっている。
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