「テニスをもっとメジャーに!」美女プレーヤー加藤未唯が熱く叫ぶ (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 3回戦では、(マルチナ・ヒンギスとのペアを組んだ)ミルザに過去3回負けていたので、今回はパートナーが違うので、今回こそ勝とうよと話していました。引かずに押していこう、自分から仕掛けないと、また同じ目に遭(あ)う。強くそう思って試合に入ったけど、初めてミルザからセットを取ることができたし、ファイナルセットでも自分たちのプレーができた。あれはすごく嬉しかったですね。

 準々決勝では、ルチッチ(32位)もペトコビッチ(98位)もシングルスでは強いけど、ダブルスプレーヤーじゃないというのが、すごく私たちには自信になったし、打ち負けないようにしました。
 
 1回戦以外は、すごくいいプレーができていて、すごくよかった印象が残っています。私たちが、そこまで実績がなかったので、もしかしたら一体何者だというのもあっただろうけど。あの感覚は絶対忘れてはいけないと思っています。あの感じでやれば、優勝も見えてくるだろうし、ポーランドでツアー初優勝(2016年4月WTAカトヴィツェ大会)した時より5倍ぐらいはよかった。一大会通して調子がいいなんて、ほぼなくて、よい日もあれば悪い日があるものですから。

――シングルスとダブルスで違いますけど、感覚としては、2017年ジャパンウィメンズオープンのシングルス(準優勝)より、全豪ダブルスの方がよかったんですか?

加藤 心地よかったのは、もちろん全豪ですね。ジャパンウィメンズでは自分を抑えていたので。どっちが嬉しいかといったら、ジャパンオープンですけど、気持ちを表に出していたのは全豪だったので、心地はよかったですね。

 喜びたい時に喜んだ方が、次の入り方も結構気持ちがいい。怒りの感情は出さない方がいいと思いますけど、やっぱりそれでも、そこ(試合中の感情の揺れ動き)がテニスの面白いところでもあると思うんですよね。

――基本的に加藤さんは感情を表に出した方が、いいプレーにつながることが多いタイプの選手なんですね。ジャパンウィメンズの時は、怒りを抑えていたのですか。

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