ツアー優勝の杉田祐一に聞く。「シード獲得へ、年末までが勝負です」 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


――ちなみにグラスコートでのATPツアー優勝は、杉田さんが日本男子史上初となりました。これも日本男子テニスの歴史に残る快挙かと。

杉田 いやぁ、残ったらいいですね(笑)。

――優勝トロフィーはどこに飾っているのですか?

杉田 (所属先の)三菱電機の会社に置いてもらっています。(自分の部屋には?)いや、邪魔ですね。デカいから(笑)。三菱さんに使ってもらえれば、僕はうれしいです。

――優勝した自分へのごほうびは?

杉田 買ってないですね。(これから買う予定も)まったくないですね。物欲ないんです。

――ウインブルドンの前哨戦ATPハレ大会(6月19~25日、ドイツ)では、ラッキールーザーで本戦入り。本戦1回戦で、ロジャー・フェデラー(5位、スイス)と初対戦しました。ストレート負けでしたが、尊敬する選手と対戦して、いかがでしたか? 
杉田 勉強になったというか、本当にいい経験でした。あの試合が(アンタルヤでの)優勝に導いてくれたと思っています。早いタイミングのテニスを、自分自身の武器だと思っていますが、フェデラーはもうすごい早いテンポでフォアもバックも打ってきて、衝撃を受けました。

 こちらは余裕が全然なくて。(フェデラーの)フォアに集めてしまうと、すぐに展開されてしまうので、とにかくバックへ打って、うまいことチャンスを伺えないかなと思ったけど、予想以上にバックハンドもコートの中へ入ってきて、早く打ってきました。

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