錦織圭、ウインブルドンで珍しくスピード勝利。次は盟友の仇を討つ! (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 さらに今大会では、予選決勝で錦織の友人でもある伊藤竜馬を4時間32分の大熱戦の末に破り、本戦出場を決めている。その一戦では線審や主審のジャッジに幾度もクレームをつけ、ある意味巧みに伊藤のリズムを崩してきた。

 錦織の初戦後の会見時点では、まだ次の対戦相手は決まっていなかった。しかし、彼は「スタコフスキーは倒したいですね」と、長身の芝巧者との対戦を切望するかのように言う。

「たっちゃん(伊藤)がイチャモンつけられて負けたので......リベンジしたいです」

 果たして錦織の声が届いたかのように、会見のおよそ1時間後、スタコフスキーは錦織の待つ一戦へと駒を進めた。

 スタコフスキーは錦織にとっても、6年前の対戦とはいえ過去2度敗れている相手。己の成長を示すためにも、そして盟友の「リベンジ」を果たすためにも......負けられない一戦が、2回戦で彼を待つ。

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