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錦織圭、ウインブルドンで珍しく
スピード勝利。次は盟友の仇を討つ! (3ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 サーブの調子も徐々に上げ、第2・第3セットではいずれも自身のサービスゲームで2ポイントしか落とさぬ圧巻の内容。試合後、詰めかけるファンのサインの求めにたっぷりと応じた彼は、「次もがんばれー!」の大声援を背に受けると、恥ずかしそうな笑みを浮かべながらコートを後にする。

「この大会は日本の方が多く応援してくれる。小さいコートのほうがよりホーム感があり、いい雰囲気のなかで試合ができます」

 自身を後押ししてくれる声援のなかで、彼は最高のプレーをファンにプレゼントした。

 過去のグランドスラムでの錦織は、開幕戦では勝利するも時間を要することも多かったが、この日の試合時間はわずか1時間11分。

「早く終われば早いに越したことはない。自分のプレーの内容もよかった」

 次の試合を見据えたかのようなスピード勝利を、彼は満足そうに振り返った。

 その次なる戦いの対戦相手は、予選上がりのセルゲイ・スタコフスキー(ウクライナ)。現在のランキングこそ122位だが、最高位は31位で、ツアータイトルも4つ持つ実力者である。なにより、ここウインブルドンでは4年前にロジャー・フェデラー(スイス)を破る大金星を手にしたほどに、芝をもっとも得意とする選手だ。

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