シャラポワの特例復帰に批判の嵐。
「ロッカールームで孤立するだろう」 (3ページ目)
「今回の処遇は正しいとは思えない。彼女がシュツットガルト大会に出られると聞いたときは驚いた」
ストリコバ自身は、謹慎が解けた後も下部大会を転戦し、約3年かけて現在の17位まで這い上がってきた経緯がある。それだけに不公平感を覚えたようだが、「でも彼女は、マリアだもの。なんでもできる」と、シャラポワの知名度や人気が厚遇の背景にあると言外に匂わせた。
WTA(女子テニス協会)は、3月中旬に「シャラポワのシュツットガルト出場はルール上問題ない」と異例ともいえる声明を出し、事態の収拾を図ったが、選手や関係者の間に広がる疑念と不満はぬぐいがたい。とはいえ、今の女子テニス界には多少のグレーゾーンを攻めてでも、シャラポワに早く戻ってもらいたい事情もある。
今季開幕を世界1位で迎え、現在も僅差の2位につけるケルバーは、昨年、プロ13年目にしてグランドスラム初タイトルを手にした29歳。その年齢も長期政権を望めぬ理由のひとつだが、そもそもスポットライトを好まぬシャイな性格だ。自ら率先し、女子テニス界の"顔"を務めるタイプではないだろう。
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