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手術とリハビリに耐えて、
46歳・伊達公子がコートに戻ってきた理由 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 信じたいけど、当然(松山に)来るまで、コートに入る時も当然不安はありました。練習というのは、自分が主導権を持つプレーになってしまう。今日の菜緒ちゃんも気づかってくれている部分はあるんですけど、そういう意味で、より試合に近い緊張感だったり、どっちにボールが飛んでくるかわからないところで、ひざが耐えられるのか試したいというのがあった。『信じられない』というと、ちょっとまた言葉が違うんですけど、信じたい中で、不安は最後まであって、今日を迎えた感じではありました」

 46歳の伊達の公式戦復帰初戦は、ツアー下部のITF岐阜大会(カンガルーカップ国際女子オープンテニス、賞金総額8万ドル、5月1日~7日)で、本戦のワイルドカード(大会推薦枠)を得てプレーする予定だ。

「公式戦になれば、当然もっと厳しいことが待ち受けていると思うので、その中で必要なことが見えた。今は(ひざの)痛みはないですけど、翌日になってひざがどうなるのか確認しながら、岐阜までのことを考えたい」

 全部のショットの精度を上げることを課題に挙げた伊達だが、特に左足を軸にして打つサーブにおいてパワーもスピードも欠けることが目についた。

「当然岐阜がゴールではないので、岐阜以降のことも考えながら時間を過ごしていきたい。
まだまだだな、ということはすごく感じました」

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