ポスト・セリーナは大坂なおみ?全米OPベスト32の将来性 (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 2回戦では身長186 cmの段瑩瑩(インイン・デュアン/103 位、中国)とのパワー対決を制し、6-4、7-6(3)で破った。第2セットのタイブレークでは、「お母さんとお姉さんが3回戦の応援に来る」と気持ちを奮い起こして勝負を決めた。18歳10ヶ月のUSオープン3回戦進出は、日本女子では最年少記録となった。

 第8シードのマジソン・キーズ(9位、アメリカ)との3回戦は、USオープンのセンターコートであるアーサー・アッシュスタジアムで行なわれた。キーズは、サーブとフォアハンドストロークが武器で、今年5月に初めてトップ10入りをしたアメリカ期待の21歳だ。

 大坂のトップ10プレーヤーとの対決は、ローランギャロス(全仏)3回戦でのシモナ・ハレプ戦以来2度目だが、大坂はフロリダ州のフォートローダーデールから応援に駆けつけた母・環(たまき)さんと姉・まりさんの前で堂々とプレーしてみせた。

 大坂は、得意のサーブやフォアハンドストロークでキーズと互角以上に打ち合い、第1セットを奪われたものの、第2セットでは第9ゲームをワンブレークしてセットオールに持ち込んだ。

さらにファイナルセットも、大坂はミスの多いキーズを攻め、第1、第5ゲームをブレークして5-1として勝利まであと1ゲームと迫った。だが、そこからキーズの反撃が始まった。

「トップ10選手であるキーズは集中力を切らさず、ミスを減らしレベルを上げてきた」

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