全仏ベスト32の大坂なおみ。全英は200㎞サーブでエースを狙え (2ページ目)
「(レッドクレーは)まったく異なるものでした。遅い! ハードコート、プリーズ!」と嘆いたものの試合の中で対応していき、得意のサーブに頼り過ぎず、ストロークをしっかり組み立て、ラリー戦でも優位に立って2勝を挙げた。
フェドカップ日本代表監督の土橋登志久氏は、大坂の進化に目を見張った。
「全豪から一段とレベルが上がって成長できている。以前に比べてプレーがていねいになっているが、パワーが落ちているわけではなくて、バランスがよくなっている」
3回戦では、2014年全仏準優勝者であり、第6シードのシモナ・ハレプ(6位、ルーマニア)への挑戦権を獲得した。試合は、全仏で2番目に大きいスザンヌ・ランランコートで行なわれ、「あのようなスタジアムでプレーしたことがなかったので、試合前はナーバスになった」と大坂は吐露したものの、プレーが始まると、すぐに落ち着きを取り戻した。
第1セットでは、ハレプが4-2から大坂に4ゲーム連取を許し、大坂が第1セットを先取。1セットでミスを11本犯したハレプは、「4ゲーム連取で失って、あのとき自分のテンションをコントロールするのが難しかった」と振り返ったように、大坂のサーブに脅威を覚えた。
「ファーストサーブで、ときには時速190kmだったり、150kmだったり、予測するのが難しかった」
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