ジャパンオープン連覇へ。錦織圭が戦う「レース to ロンドン」 (3ページ目)

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 そのため錦織は、今回のジャパンオープンと翌週のマスターズ1000・上海大会(10月11日~18日)を重要視し、少しでも多くのポイント獲得を狙う。

「ロンドンに出るためには、この2大会がすごく大事だと思う。2大会でポイントが取れなくても、まだチャンスがあるので、そんなに自分にプレッシャーをかけないつもりでいますけど、ここで大きなポイントが取れれば、かなり大きな差をつけられる。(10月)後半の数大会は、よりプレッシャーがかかってくるので、そのメンタルとどう付き合っていくか、これから学んでいかないといけない」

 年間成績上位8人しか出場できないツアーファイナルズの出場権争いに絡めるのは、安定した成績を残してきた超一流プレーヤーであることの証しである。その中で、過去には秋に猛チャージして出場にこぎつける選手もいれば、逆にそのプレッシャーのために、いつものプレーができなくなってしまい勝てなくなる選手もいた。

 そういう厳しい争いの中で、錦織が2年連続で出場権を獲得できるのかどうか。改めて、トッププレーヤーとしての彼の真価が、今問われている。

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