【テニス】クビトバ初優勝。30年迎えた東レPPOの今後は? (3ページ目)

  • 辛仁夏●文text by Synn Yinha
  • photo by Ko Hitoshi

 2014年の東レPPOは大会グレードを現在の「プレミア5」から「プレミア700」と1ランク下がり、賞金総額も236万9000ドルから79万ドルに(日本円で約2億4000万円から8000万円に)減額される(トップ選手を呼ぶための増額も考えているという)。「プレミア5」の場合は、トップ10から7人が出場する決まりがあるが、「プレミア700」になるとトップ6から2人またはトップ10から3人が出場することになる。様々な方策と戦略を立てないと、これまでのように毎年5万人を超える観衆を集めた盛大なイベントであり続けるのは難しいだろう。

 この30年間、世界のトップ選手がこぞって出場してきた東レPPO。世界のトップ選手を間近で見られることが、日本の女子テニスファンの心をがっちりと掴んできた。一方ではそのホスピタリティにより、世界的選手たちを日本ファンにしてきた歴史でもあった。大会グレード等が変わっても、その幸せな構図が変わることはないはずだ。

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