【テニス】なぜクルム伊達は全豪で3回戦まで進めたのか? (3ページ目)

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi  photo by Ko Hitoshi

「できるだけ小さいケガの状態に留めておいて、大きなケガにならないようにすることが大事」

 いつも自分の限界に挑戦してきたクルム伊達が残した全豪3回戦進出という結果は、5年目を迎えている現役再チャレンジの集大成のひとつと言っていいだろう。

「自分が想像していたこととまったく違うことが起きて、まさか42歳で3回戦までいける日が来るとは本当に思ってもみなかった。体が充実していれば、毎回は無理かもしれないけど、自分のテニスができることを確信できた。収穫の多いグランドスラムでした」

 クルム伊達がメルボルンでつかんだ確信は、13年シーズンに再浮上する起爆剤になることは間違いない。

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