【テニス】
「まだ通過点」。現役続行を決意したクルム伊達公子の戦略 (3ページ目)
「まだチャレンジの通過点としか、自分の中では思えないという気持ちが強い。それに、マイクもまだ続けていいよと言ってくれる」
夫のミハエル・クルム氏(ミハエルは英語発音ではマイケル。マイクは愛称)が、現役続行に賛成してくれていることも、来シーズンに再浮上を狙うクルム伊達を後押ししている。
「自分のテニスの質が上がって、予選でしっかり戦える状態で、1月に入れればいい」
人は変わるもので、26歳で引退したころの“伊達公子”だったら、こうした発言や考え方はなかったかもしれない。だが今、42歳のクルム伊達公子は、たとえ予選やツアー下部での「泥臭い」と言われるような勝負であっても、再び勝ち上がる覚悟がある。
そして、自分の限界はまだ先にあると感じているのだ。
3 / 3